ホーム>初期鍵盤楽器>製作家・演奏家>須藤オルガン>仙台フォト日記 >98.10.25
今日は宮城学院礼拝堂のオルガンのMixtur類を調律しました。
PedalのRauschbass5列は事実上後からは調律できない構造です。「天使でも調律できない」と私は言います。 大きなパイプの谷間にあって翼があっても羽ばたいて行くことができないほどせまいのです。 もちろん手はとどきません。本来は5列のMixturとして作られているのですが、もともと音がきつめだったのと調律の安定を期待して一部のパイプの音を止めました。
設計のときに保守のことを考えておかないと本当に後でくろうします。大きなオルガン屋さんでは保守は ひとごと になってしまうようです。
夕方に音楽科の副手さんが来て短時間演奏してくれました。 期待した以上に音がよく融合するようになって作業をした甲斐があったようです。
画像はこのオルガンの演奏メカニズムです。以前見ていただいた仙台白百合学園のオルガンのメカニズムと比較してください。 全て購入部品で構成されております。主材料はアルミニュームです。
仙台宮城学院礼拝堂のオルガン大規模保守作業も終わりに近づいてきました。