ホーム>初期鍵盤楽器>製作家・演奏家>須藤オルガン>仙台フォト日記 >98.09.05
今日は主にFlute 4'(木製開管)の整音をしました。
木管は製作にも整音にも手間がかかります。その反面フルート系の音が美しく私は最近頻繁に木管を使うようになっています。 金属管の代用と思っている方が多いようですが、金属管よりも費用はかかります。
今回は幸い良い蝦夷赤松が手に入ったのでこれを使っています。この種のパイプには最高の材料だと思っています。弦楽器の表甲に使う材料に非常に似ています。
今日の画像でも調律の一方法が見えます。整音しながらパイプの長さを追込んで、最終的にはナイフでパイプの頭を削りながら微調整をします。
切りすぎたり、長さが足りない場合には薄い木片でパイプの頭の開口を塞いでやると音が下がります。
画像には少々切り過ぎのパイプも見えてしまっています。 ただ幸いこの方法でも音質や発音には影響が少ないので助かります。