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須藤オルガン工房

中新田バッハホール 1998.11.12

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 今日も中新田バッハホールで正面パイプの屈曲の修正作業を続けました

 普段見ることの出来ない部分の画像がありますのでご覧頂きます。Principal 16' Des パイプの足と胴を切り離したところです。足の上に【英】Languid【独】Kern という板がついているところが良く見えます。大きなパイプですので、この板は歌口側だけ厚く作ってあります。

 この板は円錐形に作った足の上の正しい位置(風が出る隙間を適度に残す)に置いて、2、3箇所半田で点付けします。はみ出したKernの板を鋏で適当に切って足に合わせます。半田こてでKernの板を適度に溶かして斜めに面取をしたような形に成形しながら、足と半田付けします。

 パイプを作るときには、Kernの下面がパイプの下唇の上面より少し上になるように作っておきます。整音のときにKernを少しずつたたき下げ、丁度良い点を探します。Kernを上げるのは大きいパイプでは大変なのと、Kernの前角を痛めることが多いからです。


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