ホーム>初期鍵盤楽器>製作家・演奏家>須藤オルガン>仙台フォト日記 >98.11.11
今日は仙台白百合学園聖堂で幼稚園の七五三のお祝いがあります。
ゆっくり仕事が出来ないので、中新田バッハホールのオルガンの整備に出かけました。正面のパイプが自重で曲がってきてしまい放っておくわけにはゆかないのでこれを修理するためです。宮城学院のオルガンでもありましたが、パイプの材料は柔らかくこのようなことがおきます。
16'のパイプの修理は力仕事です。 オルガンから降ろすだけでも結構労働です。パイプの胴と足を切り離し板金作業を行いました。一度曲がった部分は弱くなってしまうので、パイプの自重を天井からも吊るすようにして再発を防止します。
画像は Principal 16' D パイプの修正作業中のひとこまです。パイプの足を切り離し、パイプの中に鉄のパイプを入れてこれを基準にゆがみを直しています。現場作業では必要な大きさの鉄パイプ(型)を持って行くことは無理なのでこのような不自然な体制でなんとか作業をしなければなりません。