ホーム>初期鍵盤楽器>製作家・演奏家>須藤オルガン>仙台フォト日記 >98.11.10
昨晩遅く仙台から自宅へ戻り、今日は横浜山手カトリック教会の私のオルガンの調律などをしました。出張先から逆出張です。 14日1400よりここで演奏会があるからです。
この楽器は、場所の制約と費用の制約から一段鍵盤 Ped付きの楽器です。当初、教会は二段鍵盤にかなり執着がありました。 しかし、この条件で二段鍵盤のオルガンを作ると非常に中途半端な楽器になる、それよりも充実した一段鍵盤のオルガンを作るべきだ、と説得しました。 聖歌の伴奏はきちんとできレパートリーの制約はあるがオルガン曲も演奏できる楽器です。
少し特殊なこともしています。カトリック教会の典礼の 瞑想的な使用ができるように、弱音の Viola da Gamba 8'とVoix Celeste 8' があり、スエルに入っています。伝統的なオルガンとはまるで異なった構成ですが、現在の日本のカトリック教会の典礼を知るとこのようなことも必要でしょう。"必要"に促されてオルガンが適応して行く必要もあるはずです。
画像は横浜山手カトリック教会のオルガンです。残念ながら、建築との関係がわかりにくいのです。光の関係でそのような写真は撮れませんでした。ネオゴチック建築の教会の後部二階にオルガンがあります。