モデル名 |
Blade mCP X |
販売 |
E-flite |
操縦系統 |
エルロン、エレベーター、ラダー、ピッチ/モーターコントロール |
ローター径 |
245mm |
機長 |
235mm |
飛行重量 |
45.5g |
動力ユニット |
コアレスメインモーター、テールモーター |
RC装置 |
5in1ユニット(2.4GHz) |
シングル・ローター可変ピッチのマイクロヘリ。3軸ジャイロ搭載で、スタビレスです。2個のリポバッテリー、AC/DC対応充電器、スペアパーツ(メインローター、テールローター、リンケージロッドなど)、調整用ドライバーが付属します。2011年3月、A Main Hobbiesから購入しました。
JRのモジュール式プロポ(PCM9X II、11X ZEROなど)をお持ちの場合は、TD2.4LPモジュールを使用して本機をフライトできます。スティックフィーリングがよく、さらにデュアルレート、スロットルカーブ、タイマーが使えるので操作性が格段に向上します。
・TD2.4LP DSM2 2.4GHzインドア用ローパワーモジュール
付属する充電器は小型で、充電電流もセレクトでき、数種類のリポに対応します。充電を開始すると、充電電流を示すランプが点滅し、満充電近くになるとすべてのランプが同時点滅、満充電になると、ランプが流れるように点滅し、充電状況が把握しやすくなっています。
2011年12月、アメリカでは改良バージョン、Blade mCP X V2が発売されました。しかし目立った性能向上はなく、テールの押さえは依然として不充分でした。
2013年2月には、メイン、テールともにブラシレス化され、バッテリーも2セル化した新バージョンBlade mCP X BLが発売されました。
可変ピッチ、スタビレスということで、大いに期待していたのですが、RC-Groupsなどによりますと、メインロータ−グリップ内のベアリングが初期不良で、フライト中にメインローターが外れるトラブルが発生したとのこと。このため、数回、ホバした後は、対策品が届くまでフライトは中止しました。5月下旬、ようやく対策品が届きました。
ホバは安定しています。また、屋外でダウンを打って走らせても、安定していて一定のスピードを維持できます。3軸ジャイロの威力だと思います。ただ、スロットル/ピッチがやや敏感で、慣れるまではホバの高度維持に苦労しました。
新しいブレードグリップに交換して数フライト目に、激しい振動が出るようになりました。ネットで調べたところ、サーボとスワッシュを接続するボールリンクのガタが原因のようです。確かにけっこうガタがあります。対策は、キットに予備パーツとして付属しているキャノピーグロメット(ゴムブッシュ)をカットしてはめるとのことで、早速、試してみました。グロメットをツマヨウジに差し、カッターで半分にカットします。これをスワッシュのボールの根元にはめ込むと、ほとんどガタがなくなります。ホバしてみると、振動は出なくなりました。なお、2011年12月に発売されたV2では、最初からゴムダンパーが装着されています。
取説のピッチカーブ、スロットルカーブでホバしていましたが、どうも上下動が大きくなり、コントロールしにくいので、ノーマルのカーブを調整することにしました。ピッチカーブの50%を持ち上げて直線的にピッチが増加するようにし、スロットルカーブは少し横にしてみました。この方が、筆者にはホバの高度維持が楽になります。このカーブで、4分のホバをしています(ホバ直後のバッテリー電圧は3.78V前後)。
ポジション: |
0
|
25
|
50
|
75
|
100
|
ピッチカーブ: |
30
|
43
|
58
|
76
|
100
|
スロットルカーブ: |
0
|
50
|
62
|
73
|
100
|
2011年10月中旬、午前中の微風の河川敷でフライトしてみました。ホバは安定していますが、アイドルアップでアップフリップを試みたところ、テールが取られてしまいました。やはり、モーター駆動のテールでは押さえきれないようです。走らせてループを試みましたが、これもテールが取られてしまい、姿勢を崩して草地に落ちてしまいました。
破損状況は以下の通りです。
(1)ブレードコントロールロッド1本破損。交換。
(2)スワッシュ振れ止めがガイドから外れる。もとにもどす。
(3)メインギアが2mmほど下方にずれる。もとにもどす。
いずれも、現場で簡単に対処できました。ただ、(3)には最初気付かず、ホバしようとすると振動が出るので、ちょっと手間取りました。
可変ピッチ機ですので、固定ピッチのマイクロヘリよりも風には強くなります。Walkeraの同サイズのヘリ、Mini CP、Genius CPに比べると、安定性が高く、ダウンで走らせたときも安定していてコントロールしやすいヘリです。反面、筆者が飛ばした範囲では、フリップしたときのテールの押さえはWalkeraヘリの方が上です。また、2013年10月現在、より小型のNano CP Xがあり、また上述のmCP X BLもあるので、フライト場所やフライトスタイルに応じて選択肢が広がっています。
関連ページ:Blade Nano CP X
・O.R.C: OUK RADIO CONTROL CLUB
マイクロヘリのレビュー、修理、改造の記事が掲載されています。大変、参考になるページです。mCP Xのレビュー、動画が掲載されています。
2013.10.06