fly with the wind


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osamu's rc flight

SJM180(215) -C/F Pro

SJM180
photo: 笹目の休日さん

モデル名

SJM180(215)- C/F Pro

製造/販売

SJM/ RC-TEK

操縦系統

エルロン、エレベーター、ラダー、モーターコントロール、ピッチ

ローター径

475mm

機長

430mm

飛行重量

440g

動力ユニット

SJM 3000KVアウトランナーブラシレスモーター
Phoenix 25, ParkBEC
Outrage XPLite20 3S1000mAhバッテリー

RC装置
Hitec HS55サーボ×3(サイクリック)
Logictech LTG-2100Tジャイロ
Logictech LTS-3100Gテールサーボ
JR PR790UL受信器

sjm180

1.概 要

 400クラスよりもひとまわり小さい機体です。アメリカのRC-TEK社から、モーター、アンプ付組み立てキットを通販で購入しました。SJM社のヘリはユニークなデザインで、これまでも気になっていましたが、ユニークなだけにリスクもありそうで、なかなか踏ん切りが付きませんでした。2008年夏に、RC-Groupsにこの機体のスレッドができ、アメリカのRC-TEK社からモーター、アンプ付キットが送料込みで180ドルで発売されたので、8月中旬に発注しました。

 現在の電動ヘリT-RexやX-400、ハリケーン200は基本的に同じ構造で、ローターヘッド回りもほとんど同じですが、この機体は大きく異なります。まず前部のフレームがなく、テールパイプが前方に延長されて、そこにメインシャフト、テールドライブシャフト、モーターマウント、スキッドなどが取り付くようになっています。パーツはほとんどがアルミ削り出しあるいはカーボン板です。ランディングスキッドもカーボン製で、その構造も独特です。またヘッド回りは全金属製で、ベルヒラーミキシングもT-Rexなどとは異なる設計です。ローターヘッドはリジッドで、ダンパーゴムリングは入っていません。スタビライザーはメインローターよりも上に位置します。120°CCPM、テールはベルトドライブです。

 グラス製メインローター、樹脂製テールローター、塗装済みキャノピー、ブレードホルダー、6角ドライバー3種、4mmドリル(キャノピーマウントの穴開け用)、バッテリー取り付け用ベルクロテープなどが付属しています。

2.組み立て

 2008年9月下旬に到着。早速、箱を開けてみます。各パーツは組み立て順にビニール袋に小分けされ、わかりやすくなっています。RC-TEKのウェブサイトからダウンロードした組み立て説明書(PDF)を見ながら組み立てます。ときどき、パーツの位置関係を理解するのに時間がかかりましたが、機体の組み立て(メカ済み前まで)は2日で終わりました(1日でも完成できそうです)。

 パーツの精度は高く、ほとんど修正なしで組むことができました。T-Rex450XLやMX400では、テールピッチスライダーがなめらかに動かず、結局オプションパーツに交換しましたが、SJM180のテールピッチスライダーはスルスルでうれしくなりました。またヘッド回りもなめらかに動きます。

 ただスタビブレード(フライバーパドル)は、そのままではスタビバーにねじ込むことができず、ハンドツールや棒ヤスリで穴を少しずつ広げる必要がありました。別途購入したクラッシュキットに入っていたスタビバーはネジの切り方が改善されて、すんなりスタビがねじ込めるようになっていましたので、おそらく今後はキット同梱のスタビバーもこの改良型になることと思います。

 なお、メインブレードのドラッグボルトとテールサーボマウントをパイプに固定するためのボルトは手持ちの長めのものに交換し、調整がしやすいようにナイロンナットで固定するようにしました(キット付属のボルトとナットを使用した場合はネジロックを使う必要があり、現場で調整がしにくくなるため)。

3.メカ搭載

 機体が小さいのでメカをどう搭載するか、しばらく考えてしまいました。RC-TEKの製作例では、機首のカーボンプレートの上にアンプとBECを搭載し、バッテリーをプレートの下に搭載、キャノピーホルダーの間(パイプの上)に受信器を搭載していますが、筆者はバッテリーをプレートの上に、アンプ(SJM30A)を下に搭載し、受信器は右スキッドに、アンプ付属のU-BECは左スキッドに両面スポンジテープで取り付けました。

 バッテリーコネクタも悩みました。筆者は400クラスにはAstro Zero Lossを使っていますが、200クラスにはオーバースペックです。かといって、BECコネクタではちょっと電流容量に不安があります。考えあぐねた結果、Deans Ultraコネクタにしました。なお、このT型コネクタは類似品も出回っていますが、はめあわせが固いなどのトラブルの話を耳にしますので、Deans社純正にしました(国内ではヨコモが扱っています)。

 飛行重量は456gと、少し重くなってしまいました。

4.初フライト

 2008年10月初旬に初フライトを行いました。機体が小さいので調整に手間どり、テールサーボの前後位置も何回か微調整しました。ようやく8パック目に安定してホバできるようになりました。とりあえずメインローター回転数3100RPMでホバリングしています。消費電流はホバで約8A、最大ピッチ/スロットルで約13Aです。400クラスに比べると操縦は気が抜けませんが、調整が取れればホバはそれほどむずかしくありません。飛行時間は6分にしています。

5.その後

・2008年10月中旬、ベテランのSさんにフライトしていただき、ラダーD/R、EXPOとエレベータースワッシュミキシングを調整していただきました。これにより、以前より格段に安定してホバリングできるようになりました。ただ小生の腕では、上空飛行はまだかなり不安定です。しばらく飛ばし込んで、少しずつ機体に慣れていくようにしようと思っています。

・2008年10月下旬、アンプをフェニックス25 Phoenix 25(Castle Creations)、外部BECをパークベックParkBEC(Dimension Engineering)に換装しました。フェニックス25を選んだのはガバナーを使用するため。キット付属のアンプではガバナーが使えませんが、これまで、MX400Pro、T-Rex 450 XL/S、EP-8でガバナーを使ってきたため、どうもガスカーブになじめないからです。

 ParkBECは連続1.25A、最大1.5A(60秒間)という仕様ですが、このサイズの機体ですとサーボやジャイロの消費電流は最大でも瞬間的に1Aになるぐらいで、筆者のレベルでふつうに飛ばしているぶんには問題ないようです。重量は6.3gと軽量です。この換装により16g軽量化でき、飛行重量は440gとなりました。

 気分的なものもあるかもしれませんが、やはりガバナーの方が飛ばしやすく、通算24パック目から、水平8の字飛行がなんとかできるようになりました。

・2009年2月、SJM215にグレードアップしました。

・関連ページ:SJM215


リンク

RC-TEK社のページ:SJM180
RC-Groupsのスレッド:New Product - The SJM180(215) PRO 200 Class is Born

2009.11.26



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