ホーム>初期鍵盤楽器>製作家・演奏家>須藤オルガン>仙台フォト日記 >98.08.12
昨日は普通でない吹子の画像を先に送ってしまいました、今日はまともな作りの吹子の画像を送ります。
仙台白百合学園聖堂のオルガンの真下にある送風設備です。簡単なやぐらを組んで上に1段式蛇腹吹子を載せています。吹子は120Kgほどの重りで加圧しています。下右の箱は電動送風機を収容しています。送風機箱から左に伸びる木管で風は吹子におくられます。
その途中紐で天秤を釣っているのが見えるかと思いますが、この天秤の下に風量を制限する弁があります。吹子に風が溜まって吹子が膨らむとこの弁が閉じ、それ以上吹子が膨らまないように制限します。風が消費されて吹子がつぶれてくるとこの弁が開き送風機からの風を供給します。
途中には滑車や重りやらがありますが、簡単なフィードバック制御です。吹子の右側から出ている木管が上のオルガンへ風を送る管です。
私は大きめの蛇腹吹子に重りで加圧して風を送るのが最良だと考えています。重りでの加圧は必ずしも反応が速いわけではありません、しかし、それがパイプの発音には良い影響を与えているようです。