モデル名 |
ショックウェーブ26 BL |
販 売 |
ProBoat / A Main Hobbies |
操縦系統 |
ラダー、モーターコントロール |
艇 長 |
558mm |
ビーム幅 |
165mm |
材 質 |
ABS船体 |
動力ユニット |
ProBoat 2900KVブラシレスモーター(水冷) |
RC装置 |
Spektrum MR3000 2.4GHz受信機、スタンダードサーボ |
ディープVタイプのラジコンボート。完全完成、プロポ付きRTRセットです。3色のデカールが付属していて、好みのものを貼るようになっています。
アンプとモーターは水冷で、スクリュー後方から吸い込まれた水が、まずアンプを冷却し、次いでモーターを冷却し、左艇側(ポートサイド)から排水されます。
7.2V3000〜4000mAhニッケル水素電池または7.4V4000〜5000mAhリポバッテリーが使用可能です。筆者は7.4V5000mAhリポバッテリーを使用することにしました。
スクリューシャフトはユニバーサルジョイントによってラダーと連動して方向を変えます。モーターとの連結はフレックスケーブルではなく、シャフトです。トリムタブは付いていませんが、ステンレス製のターンフィンが左右に装着されています。
・プロモーションビデオ:
2010年8月上旬、初走行を行いました。気温は30〜32℃と高く、風はありませんがやや蒸し暑い日です。メカチェックの後、ボートを水に浮かべました。スロットルを引くとスムースに加速します。ちょっとラダーの効きが弱い感じです。加速性はよく、フルスロットルではかなりのスピードが出ます。ついオーバーランして岸ぎりぎりまで行ってしまいました。このボートはバックができるので、こういうときに便利です。
方向転換して、フルスロットルで直線走行中に突然、推進力がなくなり、モーターが空転してしまいました。モーターシャフトとドライブシャフトのカプラーがすべったのかと思いましたが、風で対岸に流れ着いてから調べたところ、スクリューのブレードが取れていました。
スクリューを交換して、2回目の走行をS田さんにお願いし、ラダートリムとデュアルレートを調整していただきました。3〜4分走らせていただいた後、今度は筆者が走らせてみましたが、数分後に再びスクリューのブレードが取れ、走行停止。SHIROさんのボートで回収していただきました。
スクリューが高回転に耐えられずに次第に疲労し、破損した可能性が高いです。ネットで調べたところ、キット付属の樹脂製スクリューは強度不足で、すぐに壊れる、という記事がありました。Octura x435が適合するということですので、ネット探してみたところ、国内ではモデルショップキャプテンさんなどが扱っておられます。キャプテンさんに在庫ありとのことで、早速、注文しました。
x435はベリリウム銅合金製で、バリが残った状態なので、自分で整形、研磨してバランスをとる必要があります。ベリリウムは人体に有害で、粉末を呼吸すると危険とのことですので、オリーブオイルを併用して、棒ヤスリで形を整え、#150、320、400の耐水ペーパーで研磨しました。
また、トップフライトのマグネット式プロペラバランサーを使用してバランスをとりました。
2010年8月中旬、連日猛暑が続きますが、スクリューをx435に交換して走行してみました。樹脂製スクリューに比べてパワーがある感じで、フルスロットルでのスピードもわずかに速くなったような気がします。フルスロットルでのルースターテールがきれいです。アンプにはオートカット機能があり、カット後、いったんスロットルをニュートラルにもどせば再起動できますが、タイマーを使って走行時間は7分45秒とし、オートカット前に走行を終了するようにしました。
この日は2パック走行しました。帰宅後、チェックしたところ、ユニバーサルジョイントとシャフトの接合部がゆるんでいました。シャフトにはDカットが施されているため、なんとか抜けずに回転していたようです。イモネジを締め直しました。
回転チェックのため、バッテリーを接続し、スロットルを引いたところ、動作が変で、やがて焦げ臭いにおいがしてきました。すぐにバッテリーを外しましたが、アンプが壊れてしまいました。原因は、スクリューを交換したことによってモーター負荷が増大し、電流値がアンプの許容範囲を超えたためと考えられます。定格30Aではぎりぎりだったと思われますし、特にこの日は気温35℃の猛暑日だったので、アンプにとっては過酷だったのだと思います。
2010年8月下旬、アンプをJETI Advance 50 Navy(定格50A)に交換しました。念のため純正スクリューよりも負荷の小さいOctura x432で数回、テスト走行を行いました。走行後のアンプは40〜50℃、モーターの温度は40℃前後なので、負荷は問題なさそうです。次にProBoat純正の1.34"×2.03"ステンレススクリューを使用してみます。x432よりもわずかに径が大きくなりますが、これも問題ありません。最後にx435で走行してみましたが、やはり加速とスピードはx435がよさそうです。6分30秒走行した後のバッテリー電圧はセルあたり3.7V台です。
キット付属のバッテリーとアンプ間のコネクタはディーンズT仕様ですが、走行後、50〜60℃ぐらいに発熱します。そこで2010年9月中旬、ミニリオに使用しているXT60コネクタ(MAX60A、3.5mmゴールドコネクタ)に交換しました。
このコネクタの樹脂ハーネスはディーンズTよりも耐熱性が高いので、ハンダづけが容易です。走行後の発熱はディーンズTほどではありません。XT60の方が接触抵抗が少ないようです。また接続時のスパークも起こりません。ただし、ハーネスはディーンズTよりも大きく、少しかさばります。
このコネクタはオス側ピンに十文字の切り込みが入っていますので、はめあわせがゆるくなったときは、薄いドライバーでこの十文字を広げてやると密着性が高まります。
樹脂は耐熱性が高いですが、それでも加熱しすぎると柔らかくなりますので、ハンダづけの際はオス、メスをはめた状態にし、ピンの位置がずれないようにして作業します。
XT60コネクタは、エンルートenrouteさんが輸入販売されていて、東京では秋葉原のフタバ産業さんが扱われています。
何かと初期トラブルがあったものの、非常に安定していてコントロールしやすいボートです。フルスロットル走行でもバウンシング(周期的な上下動)がなく、水面に張り付いたように安定して走ります。ルースターテールもきれいです。高速で急激なラダー操作をすると、クルッとスピンターンします。サイズも適度で、視認性がよいので広い範囲をカバーできます。2セル7.4Vパック1本で走行するのも大きなメリットと思います。
last updated: 2011.08.21