モデル名 |
EMBLA 450E (SLM) |
製造会社 |
ヒロボー |
操縦系統 |
エルロン、エレベーター、ラダー、モーターコントロール、ピッチ |
ローター径 |
725mm |
機長 |
657mm |
飛行重量 (g) |
880g |
動力ユニット |
純正3700KVアウトランナーブラシレスモーター、ピニオン12T |
RC装置 |
Hitec HS-5065MG×3(スワッシュ) |
ヒロボー社が満を持してリリースした450クラス電動ヘリコプター。スワッシュは120°CCPM、テールはベルトドライブです。従来型スタビ仕様(SZM2)と、スタビレス仕様(SLM)の2種類の組み立てキットが発売されました。筆者は、モーター、ESC付きのSLMキットを、チャンプ秋葉原で購入しました。
各パーツは、必要なネジ類とともに、取扱説明書の番号順にパックされていて、組み立てはわかりやすく、容易です。主に1.5mmの六角レンチを使用して組み立てていきます。パーツの精度は非常によく、気持ちよく組み立てられます。ネジが金属に取りつく箇所には、ネジロック(ロックタイト262、キットに付属)を塗布します。予想よりも短時間で完成しました。
全体にしっかりした作りで、特にテールはガタがなく、しかもなめらかに動きます。
スワッシュサーボには、ハイテック HS-5065MGがぴったりです。ラダーサーボのフタバBLS257もサーボトレーにぴったりです。9gクラスのラダーサーボも取り付けられるように、キットにはアダプタが付属しています。
3軸ジャイロはマイクロビーストを搭載しました。このジャイロを使用するには、サーボの駆動周波数とニュートラルパルスを設定する必要があります。下記のメーカーホームページには、フタバ、JR、ハイテックなど主要各社のサーボの駆動周波数とニュートラルパルスが出ています。マイクロビーストを搭載する場合は、このページに掲載されているサーボを選ぶと設定が容易です。
なお、マイクロビーストは振動を拾うと誤動作することがあるようなので、完成後、メインローター、テールローターを外した状態でモーターを回し、動作チェックをしました。
スワッシュの水平をチェックするためにT-Rex450用のスワッシュプレート・レベラーを使ってみたところ、EMBLAのスワッシュがひと回り大きいため、レベラーの足が短くてきちんとスワッシュにのらず、正確にチェックできません。幸い、数年前に間違って購入した、ひと回り大きい5mmマスト用のレベラーがあり、これがピッタリでした。T-Rex450用のレベラーを使う場合は、プラ板などで足の長さを4mmほど延長する必要があります。
純正モーターと純正ESCで数回、調整ホバを行い、マイクロビーストの微調整を行いました。パワーは十分ですが、筆者はガバナーが飛ばしやすいので、MX-400Proに搭載していたKontronik Jazz 40-6-18を取り付け、ガバナーでフライトすることにしました。Jazzのモード4(ヘリガバナー)でのスロットルカーブの値と、メインローター回転数は以下のようになりました(ピッチ0°で計測)。
スロットルカーブ |
回転数(RPM) |
30% |
2300 |
35% |
2400 |
40% |
2500 |
50% |
2700 |
60% |
2900 |
70% |
3100 |
筆者は、ホバと上空飛行までのレベルですので、ノーマルモードのスロットルカーブを30%横一直線とし、フライトしてみました(モーターの起動と停止はスロットルホールド・スイッチで行います)。
最初、わずかにスワッシュのハンチング(上下方向のミソスリのような動き)が出るので、マイクロビーストのダイアル1を標準の9時の位置から、わずかにマイナスしました。ラダーゲインは、マイクロビーストの標準の「G」のLEDが点灯する位置としました。
まず、ホバは非常に安定しています。これはマイクロビーストの性能もあると思いますが、機体もしっかりしていて、安定感があります。対面ホバも安定しています。
やや高度をとり、ホバからエルロンをあてて、左右に約10m、横移動させてテールの押さえを確認します。テールはぴったり止まったまま、左右に移動します。
次に、ゆっくりと左右に前進飛行させ、ラダーで180度ターンさせます。高度低下もなく、安定して移動させることができます。
少しダウンを打って加速させ、左右50mの範囲で、水平8の字飛行をさせてみます。筆者は自分の左側で、右バンク旋回させるのが苦手で、ついラダーが過大になったり、高度を上げてしまったりするのですが、この機体ではその度合いが少なく、すなおに右旋回させることができました。
筆者のような万年初心者でも、安定してフライトできる、ということは、いかにすぐれた設計であるかを物語っていると思います。筆者がこれまでフライトしてきた400〜450クラスヘリ、MX-400Pro、T-Rex 450XL/S、イノベーターMD-530と比較して、もっともクセがなく、飛ばしやすいヘリです。この機体で、次の目標であるフリップと背面ホバに進みたいと思います。
XRB-SR、SRBクオーク、SRBクオークSG、そしてこのEMBLA 450Eと、さすが、ヒロボーさんの機体、大満足です。
下の動画は、2011年12月下旬にTさんに撮影していただいたものです。
下の動画は、2011年12月下旬にminokasagoさんに撮影していただいたものです。
2012年1月中旬、風の弱い日に、アイドルアップでフライトしてみました。ローター回転数は2900RPM(ガバナー)。アップフリップと背面ホバは、シミュレーターで1年以上、練習し、SRB Quark SGとSolo Pro 180で数回試みましたが、450クラスでは初めてです。
まずバックフリップ。背面状態でのマイナスピッチを控えめにしたほうが、きれいに回る感じです。
次に背面ホバ。やや高目の高度をとり、バックフリップで背面の対面ホバに入れます。ちょっとおっかなびっくりで、高度が安定するまで時間がかかり、前後左右に流れます。まだ、安定した背面ホバとはいえません。エレベーターアップで正面ホバにもどします。この日は、2回チャレンジしました。一回、ちょっと高度が低くなってしまい、焦りましたが、なんとかクラッシュせずにフライトできました。機体が安定しているので、パニックにならずにすみます。
2012年3月下旬、フロントフリップと右サイドフリップに挑戦しました。まず、Heli-Xで練習し、次いでエンブラで挑戦です。形はまだきれいではありませんが、なんとかできました。サイドフリップは、Heli-Xよりもエンブラの方がやりやすい感じです。それでも、膝がガクガクします。
last update: 2013.05.08