モデル名 | DL-110(Dragon Lady 110) |
製造会社/販売会社 | クラフトるうむ |
構 造 | 発泡グラス・カーボン直貼り主翼 |
操縦系統 | ラダー、エレベーター |
翼 幅 (mm) | 1100 |
翼面積 (dm2) | 14 |
飛行重量 (g) | 140 |
RC装置 |
C0506サーボ*2(ラダー、エレベーター) |
翼幅1100mmの少し小振りのDLGです。ラダー機ですが、可変カンバーフラップを装備しているのが大きな特徴です。フラップはランチ、クルーズ、サーマルの3ポジションと、ブレーキ(約60度下げ)に使用します。主翼は発泡にグラス・前縁カーボン張りで、軽量でねじれ剛性が高くなっています。胴体が細いため、受信機とバッテリーの選定には注意が必要です。クラフトるうむさん推奨の受信機RP4S1とシーパワーミニは薄型なので機首先端にうまく収めることができます。軽量を活かしたサーマルソアリングが主目的です。筆者にとってはDLG第2号機です。
2009年7月中旬、風の弱い日に初フライトしました。まず、手投げしてエレベータートリムをとり、軽く投げてみます。投げ方がヘタなので、あまり高度がとれません。約50分ほど投げて、いったん休憩、受信機用バッテリーを交換します。
次にSHIROさんのアドバイスでエレベーターの舵角を減らし、ランチモードのフラップ上げをわずかに増やし、右ラダーとしてKZ山さんに投げていただいたところ、胸のすくような上昇をしました。またS田さんにも飛ばしていただきましたが、低空の弱いサーマルに入りました。機体のポテンシャルは高いので、あとは筆者がいかにランチとコントロールをマスターするか、です。
2009年7月下旬、3〜4m/sの風の中でサーマルに乗せることができ、かなりの高度(150~200m?)まで上げることができました。あまり風下に流すと帰還できなくなりそうなので、じゅうぶん高度があるうちにダウンを打ってもどしました。
筆者が最初に飛ばしたハンドランチ機は1987年に製作したリストクラット Wristocrat(米トップフライト社)でしたが、当時はいわゆるジャベリン方式(槍投げ方式)で、腕力のない筆者は高度を取ることができず、サーマルに乗せることはできませんでした(この機体はショックコードで曳航して飛ばし、サーマルに乗せることができました)。
1995年頃にハンドランチのブームがあったときにも、フリング・シング Fling Thing(米フューチャー・フライト社)を作って飛ばしてみましたが、やはり手投げではサーマルに乗せることができず、それ以来、ハンドランチは自分には無理と諦めていました。
それがディスカスランチで投げてサーマルに乗せられたのですから、自分的には大きな感動がありました。受信機やサーボの小型化、機体の発達なども含めて、ハンドランチグライダーが大きく進歩した、という感を強くしました。
2009年8月中旬、関東地方は晴天に恵まれ、お盆休みの時期には風もそれほど強くなく、午前中はサーマルが多発する絶好のコンディションとなりました。風があるときは、やはりフルサイズ機が有利ですが、DL-110も健闘し、4日間のうち、2回、サーマルに乗せて高々度まで上げることができました。
投げ方やランチプリセットなどを、いろいろ試していますが、この機体を投げるときは、腕力で投げるのではなく、身体をなるべく速く回転させ、できるだけ機速を速くするイメージで素早く投げ上げるとよいようです。またリリース時に力を入れると、だんだん腕や肩が痛くなってきますが、速く回転して機速をつけ、機体が自分で飛び出していくようなイメージで投げると、腕や肩の負担は軽くなるようです。
DL-110
クラフトるうむのキット紹介ページ。YouTubeムービーもあります。
last modified: 2009.11.17