モデル名 | alula evo |
製造会社/販売会社 | dream-flight |
構 造 | アーセル(ポリエチレンとポリスチレンの発泡体)胴体、主尾翼 |
操縦系統 | エルロン、エレベーター |
翼 幅 (mm) | 900 |
翼面積 (dm2) | 16.7 |
飛行重量 (g) | 175 |
RC装置 |
BMS-306BBサーボ*2(エレボン) |
無尾翼グライダー。主にスロープ用ですが、平地でもサイドアームランチで高度を取ることが可能です。機体はアーセルARCELという発泡素材でできています。dream-flightのウェブページによりますと、この素材はポリエチレンとポリスチレンを混合したものだそうで、発泡スチロールよりは粘りがあり、EPP(発泡ポリプロピレン)よりは軽量とのことです。この素材は被覆を必要としないので製作時間が短縮されます。筆者は持ち運びを考えて、スリーピース・オプション(アルミカラーとマグネットのセット)を別途購入しました。
製作は容易で、2時間程度で完成します。0.25tカーボンシートでカンザシ受けカバーとサーボカバーを作り、両面テープで取り付けました。
2009年7月下旬、やや風のある日に初フライトしました。まず、手投げしてエレベータートリムをとります。ほぼ水平に滑空するようになったところで、土手から軽くサイドアームランチしてみます。4〜5m/sの風がありますが、そこそこの高度が取れます。
無尾翼機は重心位置の許容範囲が狭く、エレベーターもよく効きますので、もう少し調整が必要な感じです。
弱風時の土手スロープ用として飛ばそうと思っていますが、条件が良ければサーマルに乗せられそうです。鳥のようなシルエットで、飛ばしていて楽しい機体です。
4.1. 補強と修正
2009年8月上旬、カンザシ受けパイプにガタが出るようになりました。マイクロバルーンをパイプの周囲に盛り、発泡用瞬間接着剤を滴下して補強したところ、ガタはなくなりました。製作の際に、パイプと発泡のすき間を、マイクロバルーンを混ぜたエポキシで充填しておいたほうがよさそうです。
何回か飛ばしているうちに、前縁に小さなへこみができたので、前縁が平滑になるように透明ポリエステルテープを貼りました。
もともとこの機体の主翼と胴体裏面、垂直尾翼側面には計7箇所、10円玉くらいの大きさの円形のくぼみがあります。なんとなく気になるので、バルサ用水性フィラー(スパックル)で埋めました。
4.2. 舵角
2009年9月上旬、平均4m/s、最大5m/sの北風の中で土手ソアリングをしてみました。舵角もいろいろ試してみましたが、最終的にはエレベーターはアップ4mm、ダウン3mmと、ダウンをやや弱くしました。ダウンが強いと、急激な頭下げを起こすからです。それでも、ときおり、90度真下を向いてダイブすることがありました。エルロンはアップ8mm、ダウン6mmで、やや差動をつけた方が旋回がしやすくなります。ただ、これは重心位置とも関連しますので、もう少し調整が必要と思います。
4.3. トンビとカモメのサーマルソアリング
2009年9月上旬、河川敷の土手でアルーラを飛ばし、一休みして空を眺めていたところ、一羽のトンビがゆっくりサーマル旋回しているのが見えました。かなり大きく、チョウゲンボウではなさそうです。川から土手の方へサーマルに乗って風下へ流れてきて、ちょうど筆者の頭上に来たところを撮影しました。
この直後、今度は羽をやや縮めて速度を高め、風上へ45度の角度で直進していきます。
その先には、なんといつのまにかカモメの大群がサーマルに乗って旋回しています。高度はそれほど高くなく、下の画像は土手からわずかに見上げたアングルです。
last modified: 2009.11.16