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2004年7月
山野辺 暁彦
1 Baroque Pedalboard III
別紙 [PDF]に詳細を述べます。
3 クラヴィコード今後の製作予定
昨年末より、typeII のクラヴィコードは、低音に巻き弦を使用しています。 今年から来年にかけて type IIのクラヴィコードを12台程製作致します。希望の多い専用スタンドも6台程製作予定です。 なお、12台の内、4台は漆塗りとし、漆塗り専用スタンドとセットとします。
∬ 2 貸し出し楽器
1 Double frettedclavichord 18thcentury German model
type C〜f3 初期に製作したもの
7000 円/月
type I 専用 (トートバッグ風)キャリングバッグ
1000 円/月
2005 no2 type II C〜g3 来春
13500 円/月
type II 専用スタンド(漆塗り) 音質重視モデル
1500 円/月
type II 専用 (トートバッグ風) キャリングバッグ
1000 円/月
漆塗りtype II については2005年秋ごろを予定しています。
2 Baroque Pedalboard III 2005年夏ごろ
9000 円/月
3 4' organ electrically blown
7000円/月
4 Small chest organ 8' 4' (treble) F〜d3 with feeder bellow byfoot
13000 円/月
5 Chest organ 8' 4' (treble) C〜d3 with feeder bellow by foot
18000 円/月
フイゴは大型となり、1回のストロークで空気を多く溜められる様になりました。
6 トランク形ポータブルリードオルガン
8500円/月
7 Flemish virginal C〜c3 9月ごろから
9500円/月
8 Italian octave spinet (オッタビーノ) C/E 〜c3
6500円/月
9 Italian harpsichord C/E 〜d3 8 x 2
10000円/月
10 Harpsichord 8 x 1
8000円均一/月
∬ 3 Hubertgasse (フーベルトガッセ)
別紙、Magnano supplement [PDF]を御覧下さい。
∬ 4 Cafe Himmel
昨年はがんばったつもりでも、完成したクラヴィコードは5台だった。今年は何とか6台作ろうとしているのだが、現在、完成したのは2台である。クラヴィコードは、ほんの細かいところも、すべて音に現れてしまうので、あらゆる作業に時間がかかる。キー、一本一本がバイオリンの弓のように、削り方によって音が変わってくる。また、タンジェントの先をやすりで削った後、1日〜2日は音が悪い。その後、徐々に回復する。これは表面の歪みが常温でも時間が経つと、取れていくからであろうか。タンジェントを油で煮ているのだが、音がとても自然になって良い。焼き鈍しの温度よりはるかに低い温度で金属表面のストレスが取れるからであろうか。あるいは、表面だけ、逆に硬化する等、不思議な現象があるのかもしれない。
先日、クラヴィコードの調律をお教えした高校生から、「毎日調律しても良いか。」との問い合わせがありうれしくて飛び上がった。学校から帰ると、まず、クラヴィコードの調子を整えるのが日課だそうだ。
多くの方の出合いの場となった『音楽の隠れ家』は今年あと1回開催予定です。なお、7月6日に行われた、大塚直哉氏のクラヴィコードリサイタルにおいて、楽器の説明を中心に記述したものを配布しました。それを、付録とします。
・大塚直哉クラヴィコードリサイタルに寄せて [PDF]
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