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ヴァージナル通信 no.18-2

2003年6月14日
山野辺 暁彦



∬ 1 Something New

1.コンサートへのオルガンの貸し出し

 同じ八王子市内に住むオルガニストの西岡さんの協力を得て、オルガンのコンサート貸し出しを始める事となりました。  C〜d3、8’+4’(trebleのみ) a= 415/440 のポジティフで、足踏みし式フイゴが付いています。

 運搬、調律を含めて、都内の場合でレンタル料約48,000円(楽器の積み下ろしに現地で一人手伝いが必要)としました。なお、フイゴ操作の指導は現地で致しますので、ぜひ、お試し下さい。このフイゴ操作は演奏者自身が行う事も、また、別の人が演奏者のわきで行う事も出来ます。なお、フイゴ操作を当方で行う場合は別料金を戴きますので、ご了承下さい。

 直接、お問い合わせ下さい。 ⇒ 西岡 tel/fax 0426-63-1944


2.音楽の隠れ家 第7回


2003年7月13日(日)
午後2時30分〜3時30分
クラヴィコード:大塚直哉
於 絹ヶ丘一丁目会館 500円程度

 なお、1時00分より、チェンバロ学習者の発表会(スピネットを使用)、また、4時ごろからはワークショップ(クラヴィコードあるいはスピネットを用いたレッスン)があります。 10名程度


3.夏の楽器セール
(各楽器の状態は様々です。見てご確認下さい。)

 モダンスピネット、モダンチェンバロ、モダンクラヴィコード 10万円ぐらいから〜(どれも良いものではありません。)これ以外に試作品アンフレッテッドクラヴィコード、ヴァージナル等若干あり。


∬ 2 貸し出し楽器 

No.

モデル

音域

レンタル料(月額)

1

Double fretted clavichord, 18th century German model( 初期に製作したもの )

C ~ f3

7,000円

typeI アルダーケース panelled lid

C ~ f3

9,500円

2002 typeII

C ~ g3

12,000円

2003 no6 typeII (9月頃)   

C ~ g3

1,3000円

typeII 専用マホガニースタンド

1,500円

typeII 専用 (トートバッグ風) キャリングバッグ

800円

2

Unfretted clavichord a = 392 Hz

GG - f3

9,500円

3

4' organ electrically blown

7,000円

4

Chamber organ 8' 4' mixture(2' + quint ) with feeder bellows by foot, 86kg

C ~ d3

18,000円

5

Chest organ 8' 4' (treble) with feeder bellow by foot
フイゴは大型となり、1回のストロークで空気を多く溜められる様になりました。 

C - d3

18,000円

6

トランク形ポータブルリードオルガン

8,500円

7

Italian virginal (多角形) yellow cedar case, red cedar soundboard a=415

BB~d3

11,000円

8

Flemish virginal

C ~ c3

9,500円

9

Italian quint-pitch spinet

GG/BB -d3

9,500円

10

Italian octave spinet (オッタビーノ)

C/E -c3

6,500円

11

Harpsichord 8' x 2

AA ~ d3

11,000円

12

Harpsichord 8' x 2(8月ごろ)

未定



■足踏み送風パイプオルガンについて

 多くの方にお励まして戴いて、すでに2回、演奏会を行う事ができました。我が家においてあると、このオルガンはそう大きな音ではないのだが、チャペルへ持っていくと、すごい事になる。音量が5倍になった、と言われた。本当にこの小さなオルガンが鳴っているのですか、と何度も聞かれる。天井高15mが効いているのか、そこにいる人すべてに十分豊かな音量で響く、それも心地よい音が降ってくるとしか言い様が無い。足でフイゴを踏んで空気を送っているのだが、ほんの僅かな音の揺らぎがかえって自然に感じられる。 人間から与えられたエネルギーだけで、音がでている、という心理的要素もあるのかもしれない。

 音が、そして音楽が(何も無い所から)生まれる現場に居あわしている、という感動もあるだろう。スイッチを入れてモーターが回りだし、空気を大量にウインドチェストへ送り込んで、風圧が自動調整され、いつでも音が出ますよ、という状態から、音がでるのとは何が違うのだろう。弦楽器や管楽器を弾く方はよく知っている事だが、楽器がよく鳴る、とは与えられたエネルギーに対してよく反応する事だ。

 電気でエネルギーを供給すると、どれだけのエネルギーに対してその音が出ているのか分からない。そのため、そのオルガンはよく鳴っているという、自信すら持てない。現代、私達はほとんど同じだから便利な方を取る、という考え方をしているわけだが、ほとんど同じは、完全に同じではない。音楽以外にもこのような、便利さを追求して失われた物は多いだろう。


■ネットノット(結び目)かんない オープン

 横浜市内の関内駅より徒歩2分のところに、音楽スペース「ネットノット(結び目)かんない」がオープンしました。このスペースはリハーサルルームとして、ヴァージナルやクラヴィコードの練習にお使い戴けます。ピアノもあります。

【楽器詳細】
フレミッシュヴァージナル C〜c3ミュゼラータイプ a = 415Hz
フレッテッドクラヴィコード C〜f3 または g3   a = 440Hz

・料金:1時間1000円 1時間単位  要予約

 教室内の鍵盤楽器が自由に使えます。

・場所:横浜市中区住吉町3ー35 起業プラザ5階

 根岸線関内駅より関内さくら通りを港方向へ徒歩2分。駅を背にして、通りの左側にあります。1階のユーロふぁいるというイタリアンレストランが目印です。

・問い合わせ、予約

携帯 070-5135-2463
または070-5135-2463@em.nttpnet.ne.jp 地球音楽園
あるいは 0467-24-6796 佐野清彦


■新作クラヴィコード展示 試奏の会

2002年1月20日 (日)
午後1時00分〜4時00分
於:ネットノット(結び目)かんない
展示楽器:typeIIフレッテッドクラヴィコード
問い合わせ:山野辺暁彦 tel 0426-35-3784

 この関内スペースで、新作クラヴィコードの展示と試奏の会があります。デモ演奏を1時30分と3時00分に20分程度予定しています。当日、これ以外の時間は自由に試奏できます。予約不要です。直接会場へお越し下さい。(無料)


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