概 要:
12平均律の歴史についての考察。音律に関しては古代ギリシャ時代から数比を重視するピュタゴラス的な立場と、聴覚を重視するアリストクセノス的な立場が存在したこと、後者の実践的な立場が平均律の概念の基礎となったことを確認し、サリナス、グラマテウス、V.ガリレイ、ステヴィン、メルセンヌなどの初期平均律理論について考察。
また歴史的記述と現存する共有弦クラヴィコードの実例から平均律が遅くとも18世紀初頭には実用化されており、さらに17世紀初頭にまで遡行できる可能性があることを指摘。16世紀末中国明朝の平均律理論についても考察した。
初 出:『音楽文化研究』第1号(聖徳大学人文学部音楽文化研究会、2001)
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eki: the historical position of equal temperament
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