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英和RCグライダー用語集

English-Japanese glossary for RC soaring

 last modified: 2011.08.20


 英語の雑誌や説明書を読むときに見かけるRC用語をまとめてみました。日本に定着している呼び方と異なるものもあります。主としてアメリカの用語です。イギリス、オーストラリアでは一部、異なります。

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2M, 2 Meter (トゥー・ミーター)

 アメリカのRCグライダー競技のカテゴリーで、翼幅2m以下のクラス。→ Standard class, →Unlimited

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Adhesive (アディーシブ)

 接着剤。

Adverse yaw (アドバース・ヨー)

 エルロンを操作したとき、一般にエルロンが上がった側の抵抗は減少し、下がった側の抵抗が増大する。このため、たとえば右エルロンを切った場合、エルロンが下がった左翼の抵抗が増大し、エルロンが上がった右翼の抵抗が減少するため、機体には左向きのヨー軸回りのモーメントが発生する。これを逆ヨー=アドバース・ヨーと呼ぶ。アドバース・ヨーを打ち消すためには、(1)ラダーを当てる、(2)エルロンの下げを小さく、上げを大きくするように差動を付けるなどの対策がとられる。

 ただし、最近のハンドランチグライダーの場合は、低速であること、フルエルロンであることから、アドバース・ヨーは起こらないといわれている。このため、エルロンは上下同じ動作量としたり、機体によっては上げを小さく、下げを大きくすることも行われている(リバース・デファレンシャル)。→Aileron differential


Aerial 
(エリアル、エアリアル)

 受信機アンテナ。

Aileron (エルロン)

 補助翼。

Aileron differential(エルロン・デファンレンシャル)

 アドバース・ヨーを打ち消して旋回性能を向上させるために、左右のエルロンの動作量を不均等にすること。一般にはエルロン上げを大きく、エルロン下げを小さくすることをいう。

Aspect ratio, AR (アスペクト・レシオ)

 縦横比。「翼幅の2乗÷翼面積」で求める。矩形翼(上から見て長方形の翼)の場合は「翼幅÷翼弦」。縦横比が大きいほど(つまり翼が細長いほど)大迎角で低速飛行するときに翼端に発生する誘導抵抗が減少する。このため実物グライダーもRCグライダーも動力飛行機、エンジンRC飛行機に比べて縦横比は大きい。

 ただし模型の場合は翼弦が20cmよりも短くなるとレイノルズ数の関係で翼の効率が悪くなり、全体として性能が低下するので小型の機体では翼弦長の確保を優先して縦横比は控えめに設定される。スケール機の場合、実物と同じ縦横比とし、なおかつ翼弦長を確保するためには3.5m以上の翼幅が望ましい。

AUW=All Up Weight

 全備重量、飛行重量。完成機の重量表記は、しばしばRC装置やノーズバラスト、リンケージパーツの重量を含まない機体のみの重量のことがあるので注意が必要。

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Ballast(バラスト)

1)重心位置を合わせるために機首に積むおもり。ノーズバラスト。電動グライダーの場合には尾部にバラストを積む場合もある。通常は鉛板や鉛のインゴットが用いられる。

2)滑空速度を増すために、重心位置に搭載するバラスト。主に棒状の鉛、真鍮、銅、鉄が用いられる。→Wing loading

BEC=Battery Eliminated Circuit (ベック)

 電動グライダーや電動飛行機で、動力用バッテリーから受信機、サーボ用の電源を供給する回路のこと。アンプ(スピードコントローラー)に内蔵されているものと、独立したもの(外部BEC)がある。外部BECは、動力用バッテリーにアンプと並列に接続する。通常、アンプ側のコネクタに接続することが多い。→OPT

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CA (シーエー)

 瞬間接着剤。Cyano Acrylate(シアノ・アクリレート)の略。

CD
=Contest Director (コンテスト・ディレクター)

 競技会を運営する監督責任者。

CF=Carbon fiber (カーボン・ファイバー)

 カーボン繊維。

CG=Center of gravity (センター・オヴ・グラヴィティ)

 重心。

Clevis (クレヴィス)

 ロッドアジャスター(U字型)。

Composite (コンポジット)

 ガラス繊維、カーボン繊維、ケブラー(アラミド繊維)などの人工的な繊維を合成樹脂(エポキシ、ポリエステルなど)で結合させた構造のこと。バルサやスプルースの木製構造と区別される。

Crow (クロウ)

 カラスの意。ブレーキとしてエルロンを上げ、フラップを下げること。サーマルからの脱出あるいは着陸時の高度処理に用いる。日本では「バタフライ」と呼ばれる。

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Decalage (デカラージ)

 主翼と水平尾翼の取り付け角差。

DHLG=Discus hand launch glider (ディスカス・ハンドランチ・グライダー)

 DLGに同じ。

Dihedral
 (ダイヒードラル、ディヒードラル)

 上半角。

DLG=Discus launch glider (ディスカス・ランチ・グライダー)

 ハンドランチグライダーの翼端を持って円盤投げのように投げ上げる方法。日本やドイツではSALとも呼ばれる。アメリカでは、パイロットが360度以上回転して投げる方式をDLG、360度未満の場合をSALと呼んで区別することもある。→SAL

DS=Dynamic soaring (ダイナミック・ソアリング)

 スロープ・ソアリングで、尾根の直上で高度を取ってから尾根の風下側の無風地帯にダイブして位置エネルギーを速度エネルギーに変換して加速し、引き起こして上昇し、またダイブを繰り返すことによりエネルギーを徐々に蓄積して高速飛行を行うこと。カモメなどの渡り鳥も同様の方法で長距離飛行を行うといわれている。

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E

 
エップラー Richard Epplerによる翼型。RCグライダーではかつてE193、E205、E385、E387などが用いられた。

Elevator
 (エレベーター)

 昇降舵。

Elevon (エレボン)

 デルタ翼機、無尾翼機で、左右の主翼後縁の舵面を互い違いに動作させてエルロン、同方向に動作させてエレベーターの機能を持たせること。エレベーターとエルロンの合成語。

ESC=Electric Speed Controller (エレクトリック・スピード・コントローラー)

 電動アンプ。

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F3B

 FAI/CIAMのRCグライダー競技規定(F3はラジオコントロール)。速度、距離、滞空の3タスクを同じ機体で行い、総合得点を競う。

F3J

 FAI/CIAMのRCグライダー滞空競技規定(F3はラジオコントロール)。手曳き(ハンド・トウ)により機体を曳航し、滞空時間を競う。

F3K

 FAI/CIAMのRCハンドランチ・グライダー滞空競技規定(F3はラジオコントロール)。手投げにより機体を発航し、滞空時間を競う。

FAI=Federation Aeronautique Internationale[仏]

 国際航空連盟。実機および模型の国際航空団体。模型部門はCIAMで、F3Bなどの国際競技大会や各種世界記録を管轄する。

FC=Foam Core (フォーム・コア)

 熱線でカットされた発泡スチロールの主翼や尾翼の素材。通常、この上にバルサ、ベニヤ、グラスクロス、被覆フィルムなどを貼る。日本では発泡コアともいう。

FG=Fiberglass cloth (ファイバーグラス・クロス)

 ガラス繊維。グラスクロス。

Flap (フラップ)

Flapperon (フラッペロン)

 フラップを互い違いに動作させ、エルロン機能を持たせること。フラップとエルロンの合成語。

Flying wing (フライング・ウィング)

 無尾翼機。

Floater (フローター)

 「浮くもの」の意。軽翼面荷重(およそ25 g/dm2以下)の低速で飛行するRCグライダーのこと。ハイスタート曳航で高度が取れ、弱いサーマルでも上昇するが風には弱い。Gasbag(ガス風船、気球)とも呼ばれる。

Fuse=Fuselage (フューサラージ)

 胴体。

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Glue (グリュー)

 接着剤。もともとは膠(にかわ)、とりもちのこと。

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HLG=Hand Launch Glider (ハンドランチグライダー)

 手投げによって高度を獲得するRCグライダー。アメリカの規定およびFAI/CIAMの規定では翼幅60インチ(約1.5m)以下。当初は槍投げ方式だったが、最近は翼端を持って円盤投げのように投げ上げる方式(DLG=Discus Launch Glider, SAL=Side Arm Launch)が主流。→DLG, SAL

High start (ハイ・スタート)

 ハイスタート。サジカル・チューブのゴム索とナイロンテグス、パラシュートからなる曳航用具。日本ではショックコードともいう。イギリスではバンジーともいう。

HN

 ノルバート・ハーベ Norbert Habeによる翼型。

HQ

 ヘルムート・クヴァベック Helmut Quabeckによる翼型。カンバーと翼厚で表示される。例:HQ1.5/9はカンバー1.5%、翼厚比9%を意味する。

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Incidence (インシデンス)

 主翼と水平尾翼の取り付け角差。

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L/D (エル・バイ・ディー、リフト・ドラッグ・レシオ)

 
滑空比。揚抗比。揚力 Liftを抗力 Dragで割った値。大きいほどグライダーとして高性能。

LE
=Leading Edge (リーディング・エッジ)

 前縁。→TE

Lift (リフト)

(1)翼に生じる揚力。
(2)サーマルやスロープの上昇風、上昇気流。


MH

 マルティン・ヘッパールMartin Hepperleによる翼型。RCグライダーではMH32、MH43などが用いられる。

Music wire
 (ミュージック・ワイヤー)

 ピアノ線。

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OPTO (オプト)

 Optokoppler(独)の略。電動グライダー、電動飛行機、電動ヘリ用のアンプで、動力系の制御回路と、受信機からの信号を処理する回路が電気的に分離され、光カプラー(Optical coupler)によってモーター回転数を制御する方式のこと。動力系の回路に大電流が流れる場合に発生するノイズなどが受信機に影響するのを防ぐことができる。特に高電圧仕様のアンプに採用される。なお、この場合は原理的にアンプにBECを搭載できないので、受信機・サーボ用に別電源を用意する必要がある。まずドイツで製品化されたので、ドイツ語の省略形が英語圏や日本でも定着した。

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Penetration (ペネトレーション、ペニトレーション)

 
進入性。風に対して滑空比を維持しつつ前進することができる機体性能。一般に高速・高翼面荷重で薄翼・低カンバーの機体は進入性がよく、低速・低翼面荷重で厚翼・高カンバーの機体は進入性が悪くなる。

Pitch axis (ピッチ・アクシス)

 ピッチ軸。基本的にエレベーターで制御する。

Pitcheron
 (ピッチロン)

 左右の主翼が同方向に回転してピッチ・コントロールを行うこと(相対的に水平尾翼の取り付け角が変化する)。ピッチとエルロンの合成語。→Wingeron

Ply, Plywood (プライ、プライウッド)

 合板、ベニヤ。

Polyhedral (ポリヒードラル)

 2段(多段)上半角。

Pot=Potensiometer (ポテンショメーター)

PSS=Power Slope Scale (パワー・スロープ・スケール)

 レシプロ機あるいはジェット機のセミスケール模型で、無動力でスロープで飛行させる(充分な風があれば、ほとんどのRC飛行機はグライダーとしてスロープソアリングができる)。

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RDS=Rotary Drive System (ロータリードライブシステム)

 エルロン、フラッペロンをサーボからの回転軸で駆動する方式。翼の表面にリンケージがまったく露出しないので、空気抵抗の減少が期待される。高速で飛行するF3B機やF3F機では効果が期待できるが、SAL/DLGの場合は投げ上げ時も含めて、どこまで抵抗減少の効果があるのか、疑問視する意見もある。

Reverse differential (リバース・デファレンシャル)

 (エルロン)の逆差動。ハンドランチ機に用いられるエルロン差動で、上げを小さく、下げを大きくする。現在のハンドランチ機は低速で飛行し、薄翼でフルエルロンを採用しているが、このような条件下ではエルロンを下げた時に翼型の効率が向上するためと考えられている。→Aileron differential

Reflex (リフレックス)

 エルロンおよびフラップを数ミリ上げること。キャンバーが「反転」することに由来。抵抗が減少するので高速飛行時に使用する(サーマルから次のサーマルへ移るときなど)。
【読者からのコメント】日本では「ネガティブ・キャンバー」と呼ぶことが多い。(宮川良男さんからの情報)

RG

 ロルフ・ギルスバーガーRolf Girsbergerによる翼型。RCグライダーではRG14、RG15が広く用いられている。

Roll axis (ロール・アクシス)

 ロール軸。基本的にエルロンで制御する。

Rx=receiver (レシーバー)

 RC受信機。

Ruddervator  (ラダーベーター)

 V尾翼で、舵面を互い違いに動かすことでラダー動作を、同一方向に動かすことでエレベーター動作をさせること。ラダーとエレベーターの合成語。

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S

 マイケル・セリグ Michael Seligによる翼型。RCグライダーではS3021、RCハンドランチグライダーにS4083が用いられている。


SAL
=Side arm launch (サイド・アーム・ランチ)

 ハンドランチグライダーの翼端を持ち、投げ上げる方法。「サル投げ」とも呼ばれる。日本やドイツではDLG(円盤投げ方式)と同義に用いられるが、アメリカでは区別する場合もある。→DLG

SD

 セリグ・ドノバン M. Selig/ John Donovanによる翼型。RCグライダーにはSD7032、SD7080などが用いられる。

Sink (シンク)

 下降気流、下降風。

Sink rate 
(シンク・レート)

 沈下率。滑空中のグライダーが単位時間にどれくらい降下するかを示す指標。模型では一般にm/sec. 滑空比が同じであれば、低速の方が沈下率は小さくなる。模型は実物に比べて、レイノルズ数の関係から滑空比は小さい。そのため、かつてサーマルソアリングでは翼面荷重を極力、軽くして低速飛行し、沈下率を抑えた機体が主流だったが、現在はある程度、速度を高め、滑空比を高めて広範囲を飛行し、積極的にサーマルを探すような機体が主流となってきている。

Slope soaring (スロープ・ソアリング)

 丘や山腹の斜面(スロープ)に吹く上昇風を利用して飛行させる方法。アメリカでは体育館の中に傾斜面を作り、大型ファンで風を送ってRCグライダーを飛ばすことも行われている。


Spoiler (スポイラー)

 「役に立たなくするもの」の意。主翼上下面の気流を乱し、揚力を減少させることにより滑空角を変化させる。サーマルからの脱出、着陸時の高度処理に用いる。

Spoileron (スポイロン)

 エルロンを左右同時に上げ、スポイラー機能を持たせること。スポイラーとエルロンの合成語。

Stab=Horizontal Stabilizer (ホリゾンタル・スタビライザー)

 水平尾翼、水平安定板。

Stall (ストール)

 失速。翼上面の気流が剥離して揚力を発生しなくなる現象。わが国では一般に「速度を失う」、「勢いを失う」の意味で「失速」という語が使われるが、空気力学的には誤り(高速飛行時にも起こる)。

Standard class (スタンダード・クラス)

 アメリカのRCグライダー競技のカテゴリーで、翼幅100インチ(約2.5m)以下のクラス。最近はアンリミテッドと2mが主で、このクラスはあまり人気がない。→ 2 M, →Unlimited

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TD=Thermal Duration (サーマル・デュレーション)

 サーマル滞空。

TE=Trailing Edge  (トレイリング・エッジ)

 後縁。→LE

Tip stall (ティップ・ストール)

 翼端失速。

Tow (トウ)

 (1)曳航。ハンド・トウ=手曳き、トウ・プレーン=曳航機。
 (2)カーボン繊維を平行に束ねたもの。日本ではカーボン・ロービングともいう。

Tow hook  (トウ・フック)

 曳航フック。

Tx=transmitter (トランスミッター)

 RC送信機。

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Unlimited (アンリミテッッド)

 アメリカのRCグライダー競技のカテゴリーで、翼幅に制限のないクラス。オープンクラスともいう。実際には3〜3.5m前後が多い。 →2M,→Standard class

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WC=World Champion/ Championship (ワールド・チャンピオン/チャンピオンシップ)

 世界チャンピオンまたは世界選手権(大会)。

Wingeron (ウイングロン)

 左右の主翼全体が互い違いに回転してエルロンの機能を果たすこと。ウイングとエルロンの合成語。→Pitchron

Wing joiner (ウイング・ジョイナー)

 カンザシ。

Wing loading (ウイング・ローディング)

 機体重量を主翼面積で割ったもの。日本およびヨーロッパではg/dm2を単位とするが、アメリカではoz/sf(オンス/平方フット=ounce/square foot)を単位とする。oz/sfの値を3倍すればほぼg/dm2となる。なおドイツでは機体重量÷(主翼面積+水平尾翼面積)を翼面荷重とすることが多い。

 理論的には、他のパラメーターが同一の場合、滑空速度は翼面荷重の平方根に比例する。したがって、バラストを搭載して飛行重量を2倍にした場合、速度は約1.4倍となる。

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XC=Cross Country (クロス・カントリー)

 クロスカントリー・ソアリング。アメリカで行われている直線距離あるいは周回距離を競う競技で、パイロットと助手はトラックの荷台に載って機体を追跡する。


Yaw axis (ヨー・アクシス)

 ヨー軸。基本的にラダーで制御する。

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